その晩、つぐみは夢を見た。 外敵も王子も入って来ぬよう、イバラに閉ざされた深い森の奥。 すやすや眠っていると、いきなり王子がやってきて、外から、 「寝るなーっ」 と叫ぶ。 すると、その声で、自分が寝ていた城の屋根も壁も吹き飛んでしまうのだ。 ああ、ワラで作るのではなかった。 木かレンガで造るべきだった……。