「もう~っ。
なんなのよ、あんたっ。
なにまた西和田さんとコソコソ話してるのよっ」
給湯室で、予想通りの文句を英里は言ってきた。
「いやー、叱られてたんですよー。
うらやましいなら、英里さんも叱られるようなことしたらいいじゃないですか」
と言って、あんた、莫迦じゃないのっ、と言われる。
「西和田さんに嫌われたら元も子もないでしょっ」
と言ってくるので、
「そうですよ。
だから、私が西和田さんと話してても、別に好かれてるわけじゃないんだからいいじゃないですか」
と言うと、
「でも、あんたと居るとなんか楽しそうなのよ、西和田さん」
と言ってくる。
まあ、ある意味、楽しそうだな、と思う。