真っ白なお姫様のようなベッドの中で眠るつぐみを上から覗き込みながら、
もしや、夕べ遅くまで、二千四百万の計算をしていたのだろうかな……と思う。
つぐみは、なんの夢を見ているのか、気持ちよさそうに眠っていた。
……可愛いな。
さっきの夢みたいに、ドレスなど着ていなくとも、充分可愛い。
キスとかしてみてもいいだろうか……。
いいよな。
婚約者なんだから。
そう自分に言い訳しながら、そっと顔を近づけたとき、つぐみが、ぱちりと目を開けた。
うわっ、とつぐみのようにマヌケに叫んで、後退してしまう。
「あれっ? 社長?」
と言われ、奏汰は今しようとしたことを誤摩化すように、不機嫌に、
「だから、社長はやめろ」
と言った。
つぐみは、一瞬、何故、此処に社長? という顔をしたが、すぐに、
「そうだ、奏汰さんっ」
と腕をつかんでくる。
もしや、夕べ遅くまで、二千四百万の計算をしていたのだろうかな……と思う。
つぐみは、なんの夢を見ているのか、気持ちよさそうに眠っていた。
……可愛いな。
さっきの夢みたいに、ドレスなど着ていなくとも、充分可愛い。
キスとかしてみてもいいだろうか……。
いいよな。
婚約者なんだから。
そう自分に言い訳しながら、そっと顔を近づけたとき、つぐみが、ぱちりと目を開けた。
うわっ、とつぐみのようにマヌケに叫んで、後退してしまう。
「あれっ? 社長?」
と言われ、奏汰は今しようとしたことを誤摩化すように、不機嫌に、
「だから、社長はやめろ」
と言った。
つぐみは、一瞬、何故、此処に社長? という顔をしたが、すぐに、
「そうだ、奏汰さんっ」
と腕をつかんでくる。



