眠らせ森の恋

 



 奏汰は夢の中で、変なかぼちゃパンツを穿いた王子になっていた。

 夢の中なのに冷静に、なんだかつぐみの見そうな夢だな、と思っていた。

 秘密の塔から三つ編みした長い髪が垂れていたので、

 来いということだろうか?
と思って、命懸けで登ってみたら、素敵なドレスを着たつぐみが、塔のてっぺんで、ひひひひ、と笑いながら、魔女の釜みたいなのをお玉でかき回していた。

 ……なんなんだろうな、こいつ、と思って目を覚ます。