眠らせ森の恋

 風呂を出たあと、階段下に隠すように置いてある紙袋の中の山積みの本を見ながら、奏汰は笑う。

 ちょっと付き合ってやるか。
 せっかく一生懸命やってるんだから。

「どうせお前は俺と結婚することになるんだからな、つぐみ……」

 そう呟いた。