そういえば、図書館で本をたくさん借りてきたようだし、さっき、タブレットも見てたな、と思う。
「ワインなら地下のカーヴにあるが」
と言うと、
「えっ?
この家、地下があったんですかっ?
広いからまだ全部探検してなくて」
と言い出す。
いや、掃除してないのか、と思ったが、つぐみも仕事をしているから、目につくところしか出来ないのかもしれない、と思った。
地下がある、と聞いてから沈黙しているつぐみに、
「……地下に宝とかないからな」
と最近読めるようになったつぐみの頭の中を呼んで言うと、えー、と残念そうに言っていた。
もう一杯貰うぞ、と言って自分で注ぎ、手だけ出してくるつぐみにブランデーを入れて貰う。
うん。
美味い、と思いながら、冷えたので、もう一度風呂に入って、それを呑んだ。
風呂の暖色系の光に、ワインの色がよく映えた。
たくさん呑んで寝るように、と仮装パーティのようなマントを羽織った魔女つぐみが、巨大な酒壷をこうろこうろとかき回しながら、ひひひひひ、と笑っている姿が頭に浮かぶ。
なんだか可愛いじゃないか……と思ってしまった。
「ワインなら地下のカーヴにあるが」
と言うと、
「えっ?
この家、地下があったんですかっ?
広いからまだ全部探検してなくて」
と言い出す。
いや、掃除してないのか、と思ったが、つぐみも仕事をしているから、目につくところしか出来ないのかもしれない、と思った。
地下がある、と聞いてから沈黙しているつぐみに、
「……地下に宝とかないからな」
と最近読めるようになったつぐみの頭の中を呼んで言うと、えー、と残念そうに言っていた。
もう一杯貰うぞ、と言って自分で注ぎ、手だけ出してくるつぐみにブランデーを入れて貰う。
うん。
美味い、と思いながら、冷えたので、もう一度風呂に入って、それを呑んだ。
風呂の暖色系の光に、ワインの色がよく映えた。
たくさん呑んで寝るように、と仮装パーティのようなマントを羽織った魔女つぐみが、巨大な酒壷をこうろこうろとかき回しながら、ひひひひひ、と笑っている姿が頭に浮かぶ。
なんだか可愛いじゃないか……と思ってしまった。



