1年と、ちょっと前。
私がまだ1年生の時。

学校の王子様の存在は知ってたけど、興味は湧かなかった。


『まぁた王子様囲まれてる…。
これじゃ通れないーーっ』

晴瑠「ほんとよねぇ。どこのアイドルよ。」


いつもみたいに晴瑠と登校してると、校門を塞ぐみたいに色んな女の子たちが王子様を囲んでる。


『はぁ……。
よし、行くよ晴瑠!!』

晴瑠「はいよ。」

勇気を出して女の子達の中をかき分ける。

これ至難の技だから!!!


女子「ちょっと!当たってこないでよ!」

『ご、ごめんなさいっ』


先輩がたに罵倒されながら進むこの道は地獄かなにかかな?!?!

なんて今そんなこと思ってる暇ない((汗


晴瑠「美鈴!早く行かないと予鈴なるよ!!」


『ちょっとまっ…、

よしっ!
ごめんごめん!行こ!!』


なんとか抜け出して走り始めると、第2の関門が待ってる。


それは

"予鈴"

という名の鬼。
うちの担任鬼だから予鈴鳴ったらいれてくれないんだよねぇ……。

それだけはぜっったい避けねば!!!!!!







なんて、こんな日々が続くものだと思ってた。