龍side



森崎がとなりの席になって
やたらストレスが溜まるようになった。

これからこいつが姫になるのか
そう考えるだけで苦痛だ。


さ「龍く〜ん!私も姫になりたいなあ!
なんてね笑笑」

ほんとキモい。


龍「ああ、いいよ」

さ「え?いいのぉ?え?ありがとぉ♡」
本当はやだよ

美「良かったじゃん!さな!」

美嘉子は森崎をさなと呼ぶようになった。

仲良くなってる気がする。

♫〜

珍しく電話だ。

なんだ、鈴か。


「もしもし?」

鈴「あのさあ、森崎の件だけど
まじで姫にするの?」


「ああ、そのつもり」


鈴「倉庫連れてくんなよ?基本棗いるし」


「ああ。そのつもり」



鈴「俺も会いたくねえし」


「いや、総長以外は会え。」


鈴「千秋もやだってさ」


「副総長命令。放課後音楽室。」


鈴「え。だるいーー。わかったよ。。」


鈴から千秋とルイには連絡行くだろう。


「森崎、今日放課後ほかの幹部紹介する」


さ「うん!ありがとぉ♡」


美「どこで?」

「音楽室」

わかった!と言って森崎は
だいくんのとこいく!と教室から出てった


美「桜蘭入るくせにまだ鈴木と付き合うんだ」

「それな。

それにしても“さな”呼びするなんて
仲良くなったん?笑」



美「念には念を」



「…」

と、いいつつも寂しそうな表情をする美嘉子

美「…私、今日耐えられなかった」


「…」

美「ねえ、龍は、
棗が夢燐と笑ってて平気なの?」


平気じゃねえよ。



「棗が幸せなら。」


それでいい。って言い聞かせるしかできねえ。


美「わかってるけど…」


「俺はもう、棗が好きなんて
言う資格ねえから。」

美「大丈夫だよ!
棗は龍のことすっごい大好きだし、
安心できるって言ってた。
夢燐に負けないくらい、頑張ろ?」


龍「ああ。じゃあ、
とりあえず復讐済ませるか」

美「うん!」


棗のためじゃない。


俺らのための復讐。


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