in倉庫


「ただいま」

美「おかえり」

龍「帰ってきたら、棗が
散歩に行ったって聞いてびっくりしたよ」

頑張って話しかけてくる、そんな二人に
少し冷たくして、
「寝る」


ガチャッ

何も考えたくないから
ベッドに寝そべってそのまま私は眠りについた


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ーーー
棗が部屋にこもってから
少しして


ガチャッ

優「よ!」

龍「よ!じゃないですよ!
優馬先輩、何の用ですか」

ル「優馬先輩〜おかえり〜」
千「おかえり〜」

龍「おかえりじゃない!」

鈴「マジで戻ってきたんですね笑笑」

優「なんだー?だめかー?笑笑」

龍「マジで何しにきたんですか!
一応敵ですよ!?」

優「棗に会いにだよ〜」

美「てかよく下っ端が入れてくれたよね」

まあ、棗が世話になってたしな。
入れるだろうけど

優「月花の元総長の優馬で棗の彼氏でーすって言ったら入れてくれたよ?笑笑」

龍「お前は彼氏じゃない!」

優「下っ端公認なんだが笑笑」

ル「どうでもいいですけど棗は寝てるんで」

優「じゃ、添い寝してきまーす」

龍「ふざけんな!!」
美「さいてー!」

全力で優馬先輩の行く手を遮る2人。

鈴「あのさ、龍と美嘉は色々言える立場じゃないと思うんだけど」

龍美「…でも」

でも、か。

鈴「普通にしてられる方がすごいよほんと」

優馬「おいおい!気にすんなよ」
優馬先輩がフォローに回った。

ル「どういうこと?」

千「なに?わかんないんだけど」

鈴「優馬先輩、悪いんですけど席外してほしいんで、棗の部屋にいてください。襲うのはだめですからね、俺はこいつらに説明してるんで」

優「…ああ」

ガチャッ

優馬先輩は棗の部屋へ入って行った

鈴「それじゃ、話そうか」

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鈴「ルイも千秋も優馬先輩が帰ってきたのは棗が力を使ったからなのはわかってると思う」

ル「そりゃね」
千「まあ、使って欲しくなかったけどね」


鈴「棗が力を使ったのは龍と美嘉子が遠回しに責めたからなんだよ」

そう。

ル「え?どういうこと?」

鈴「棗の性格上、人に迷惑をかけたくない、大切なものは守りたいって頑固なとこがあるよね?なのに、龍と美嘉子はなんて言ったんだっけ?自分で言えよ」

龍「原因がお前にあるかもしれないのに
お前が解決しようとしなくてどうすんだ
無責任なことすんな的なことを
って言った…」

美「私は、棗のせいで優馬先輩こんな
状況なんだから棗が責任取らなきゃ
って…」

鈴「…」

ル「お前ら…」

千「棗のことわかってんの?」

鈴「龍、お前は棗が好きだとか言う資格ねえ。
美嘉子も親友とか言ってんじゃねえよ」

千「なにもわかってねえじゃねえか」

龍「ああ。」

美「ごめんなさい」

ル「ほんと、よく普通に話せたよね
棗が優しくてよかったね」

千「でも、このことで棗は優しいから
また無理してたんだろうなって思わない?
思ってるならお前ら棗に甘えすぎだと思う
思ってないなら棗に関わんな」

美「わかってたよ。
棗は気にしないようにしてくれるって」

鈴「桜蘭は棗を守るって決めたはずだ。
だから力のことだって話したのに、
なにもわかってねえじゃねえか!」

そう、棗の力のことを知ってから
棗が極力、力を使わないように俺らがどうにかしてきた。俺らが棗を守ってきて支えてきた。

美「…っごめんなさい」

龍「ああ」

ル「とりあえず、
龍と美嘉子は必要以上に棗と
関わるの禁止。特に龍
美嘉子は棗から関わった場合ならいいよ
まあ、棗から、なんてあればいいね」

そういうと、
美嘉子は泣きながら姫の部屋へ入って行った。

龍「出かけてくる」

そう行って逃げるように倉庫を出て行った


ル「今の話の流れから
棗は倒れたってことでいいんだよね?」

千「珠蛾を潰すため力を使ったならそうだろ」

鈴「ああ、おそらく
そして倒れた棗を見つけたのは
優馬先輩だ」

千「さすがだなあの人は」
鈴「それともう1つ
夢燐が雷鳴を潰したって言っただろ?
その時姫を拉致られたって話しただろ」

千「ああ、それでかわいいかったの?」

鈴「そうじゃなくて
その姫は棗のことだ」

ル「はい?」

鈴「棗のために雷鳴を潰したみたいだ」

千「棗、色々巻き込まれすぎー!
とりあえずみんな戻ったら
また話し合いだな」

みんなでもないかもな。

鈴「そうだな」

みんなで総長室の扉を見つめる

棗は俺たちが守るからね。



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