in教室(美嘉子side)

棗がいなくなった教室は騒がしかった。

歓声をあげるものや
今いない棗への罵声

色々あった。


私が教室へ入ると
「あんなのの相手してて優しいね」
「かわいそう大変だね。」など口々にいう。

否定すらめんどくさい、
適当にあしらって席に着く。


ちらっと後ろの方ををみると

鴻はきらさんと話をしてる。

ここからじゃ、話まで聞こえないが
鴻はきっと棗は悪くないとか
言ってるんだろうな


「ちょっと〜、もぉ!ばかぁ♡」

前にいるこのカップルも腹がたつ。

鈴木大と森崎さな。
ここでいちゃつくなよ。

なんで席がこいつらの後ろなんだろ。

こいつらの近くにいるのも嫌だし、
棗の席へ行く
必然的に隣には鴻がいるわけで

「ねえ、美嘉子も言ってよー」
鴻は私に助けを求めて来た

美「どうしたの?」
なんの話かわかるがあえて聞く。

「きらがさあ〜
棗と関わっちゃダメだって」

き「当たり前だろ」

当たり前。
まあ、当たり前っちゃ当たり前か


でも、



美「きらくんって思ったより酷い人間なんだね」
私はそれだけ言って、教室を後にした。

とにかくイライラした。

ほんとは棗と帰りたいけど、
棗は寝てるだろうし。帰りもしないだろう。
一人で帰ろ。





私は学校を後にした。