「じゃあ、お前が華恋を連れて逃げれ。」



えっーー?


逃げるの?



「やだっ、翼くん無理だよ。あんなにたくさんいるのに。


私も一緒に……「華恋ッッーーーー愛してる」



それは、とても穏やかな顔をした翼くんだった。



翼くんーーーー。



「早くいけ!!」


束になってくる奴等を、蹴散らして翼くんは叫んだ。



ごめん、翼くんッッ…………。



私は、晃に手を引かれながら走った。