時々他の生徒たちと挨拶や会話はするけれど、列が乱れてゴチャゴチャになってしまうことはなかった。


そうならないように、6年生の生徒たちが見張っているからだ。


丘の上にある学校には長い長い階段があった。


低学年の頃はこの階段が永遠に続くように感じられていたけれど、今では走って一気に上がっていく事もできた。


ここまで来るとようやく列はバラバラになりはじめる。


階段を上がれば校庭と直結しているから、車などの危険がなくなるからだ。