とにかく、タエはタヌキで、だけどとても働き者で、その上この店のマスコット的な存在であることに間違いはなかった。


そして、そんなタエに友はもうずっと惹かれていた。


普通に告白をしたって無理なことはわかっている。


人間とタヌキの恋愛なんて聞いたことがない。


愛らしい外見とは裏腹にタエには1つも浮いた話がないのは、きっとそのせいだと思っていた。