……って、読んでる場合か!
少女漫画は無理だと悟ったあたしは少年漫画を取り始める。
セリフを探し初めてから数時間後。
「───あった!!」
これにしよう!
これだったら久我くんも言ってくれるはず……!
セリフの候補を書き上げた紙に、また新たにセリフを加え、そのセリフにピンク色のマーカーで線を引いた。
その紙を取って、上に掲げる。
我ながら、よくできたぞ……!
欲を言えばこれ全部を録音させたい。
一回久我くんにダメもとで聞いてみよう。
「ふふふっ」
一体、あたしのボイスレコーダーにどんな声が録音されるのかな?
その楽しみで夜も寝れなかった。



