「勝ったぞー!!
久我くんとこのまま関係維持だ!」



「俺、めちゃくちゃ勉強したのに……」



よーし!


あたしの今までの努力が報われた……!



「じゃあ、久我くん」



あたしが勝ったらやること……



「久我くんの声を録音させて下さい!!」



「い、いやぁーーーー!!!」



もうこれ以来、久我くんの悲鳴は聞くことはなかった。



「はぁ……今のも録音しとけば……」


「本当にやめて」



ふんふんふーん♪


何言わせてもらおうかな?



「じゃあ、久我くん。
セリフを考えて来るので、明日よろしく!」


「学校休みたい……」


「あはは……!」



久我くんがまるで地獄を見た顔をするので、それがあまりにも可笑しくて、あたしは笑わずにはいられなかった。