「ああ、なっちゃん……可愛い!!」
「彩葉ちゃん!? なにを言ってるの!
それをいうなら彩葉ちゃんの方だよ!」
なっちゃんは首をブンブン振って思いっきり否定する。
あたしの方が可愛いって、それこそあり得ないのに……。
「違う! なっちゃんはめっちゃプリティーで、めっちゃ天使なんだから!」
「あはは……ありがとうね!」
あ、絶対お世辞で受け取ったよ、この子。
なっちゃんは学校一可愛い女の子で有名で、本人は無自覚なのです。
ほら、なっちゃんの照れ笑い顔でクラスの男子のほとんどがハートの矢で射られたように顔が真っ赤に。
ま、その顔見せたのはあたしだけどね!
そんな意味を込めて、その男子に向かってどや顔しながら、フッと笑うと男子は怒りでさらに真っ赤になる。
やばっ……めっちゃ面白い!!
「彩葉ちゃん? どうしたの?」
「な、なんでもないよ……あはは」
「そう? ならいっか」
なっちゃんには気持ち悪いくらいの愛想笑いでなんとかごまかせた。
すると、ドアを開けて教室に入ってくる男子が1人。
あ、高峯だ。
バスケ部の爽やかイケメンで、男女ともに人気がある人だ。



