「じゃ、また明日!」


「おう! また明日!」



安藤と別れて電車に乗る。



試験勉強をして、久我くんと全く会わなくなった。


隣のクラスに顔覗くこともしたけどどこかすれ違って、久我くんの姿を見れなかった。



久我くん、何してるかな……。


勉強してるかな?


いつもみたいに本とかかな?



あー……明日だよ。


早く久我くんの声が聴きたい。



関われないなんて嫌。


一点でも勝って、声を録音して



あわよくば、2度目の好きを言いに──。



「あ、単語帳」


そういうの考える暇があれば勉強!



「include……destruction……」





そうやって、勉強していたら、あっという間に試験の時間がやってきた────。







Act 4 オタクの本気