それから、あたしはママに心配されちゃって、少しだけ怒られた。
そして、翌日。
「彩葉ちゃん!? どうしたの!?
ハチマキまでして……受験勉強じゃないんだし」
"必勝!"というハチマキをつけて、
机には大量の教科書とノート。
あたしは登校時間をいつもより何倍も早くして、ずっと勉強した。
久我くんに教えてもらえないから、どうしようとも思ってるけど、自分でなんとかしなきゃ。
「お、おはよー、なっちゃん」
「彩葉ちゃん、昨日何が……」
あの賭けはきっと、あたしの人生最大の賭け事。
久我くんと今後一切関わらないなんて……
やらない選択がなくなるに決まってる!!
「なんか、大変そうだね……」
あたしが不毛な片想いしているのに、
なっちゃんは大好きな高峯と一緒に帰ったなんて、羨ましすぎる。
あたしはゲームも今日もログインのみ。
試験が終わるまで、ゲームもログインだけにするって決めたんだ!
レオ君には申し訳ないけど
今回は絶対本気でやってみせるんだから!



