「なんかふたり共大変だね」


「高峯くん……!」


「えっと、全面的にあたしが悪いんだ。
なっちゃん、後はあたし頑張るから帰っても大丈夫だよ?」


「え、でも……「いいのいいの!」



高峯バッグ持ってるからきっともう帰る。


なっちゃんも連れて、ふたりきり勉強会……なんちゃって。



それにあたしに構ってちゃ、なっちゃんが勉強できなくなっちゃうし。



「あの高峯くん!」


「どうしたの? 木下さん」


「久我くんをここに来るように連絡してくれないかな?」



え、久我くん……?


これは、ふたりきりになれるチャンス?



「あたしからもお願いしていい!?」


「わかった、わかった。ちょっと、待ってて」



お、きた!!


高峯、最高すぎる……!!



「え、いやーなんとなく。
じゃあ1組来なよ。今誰もいないから、ちょうどいいかも……」



携帯の向こうに久我くんの声が……。