イケボ男子に恋をしました。



やっぱり食べながら走るって難しいな。


駅に着いたあたしはそう改めて思った。


走ったら逆にいつも早く着いたので、歩きながら食パンを食べた。


行儀悪いけど、ごめんなさい……。



そして食べ終えて、ごちそうさまと心で呟くと、手にはパンかすだらけ。


ほんと、漫画では通用しても現実世界は全くのように通用しないんだなー。



電車に乗ってあたしは最近買ったスマホを取り出して、ゲームアプリをどんどん開いていく。


もちろんボイスがついてくるので、イヤホンは必須です。



『イケメン学園☆王子様と運命の恋』



きゃあああ……!!


タイトルコールがレオ君の声だ!!


イヤホンから聞こえる大好きな声ににやけずにはいられない。



ログインボーナスを貰って、しばらくプレイしたら、レオ君とさよならをしてアプリを閉じる。



そして、別のアプリを開いて同じようにログインボーナスを貰って、ちょっとだけプレイする。



……をだいたい10回ほど繰り返す。


10回ほど、となれば今現在あたしの携帯に入っているアプリは10個以上は確かだ。