「……!」



いや待って。


もしや……彼女だったりする?




あたしとは全然違って



顔もむちゃくちゃちっさいし


めっちゃ美人だし


ぼんっきゅっぼんっ、ってやつだし



久我くんってこういう大人なのがタイプなのか……。



いやいや!


まだ彼女って決まったわけじゃない!



こういうのは本人に聞くのが一番!




まだ昼休みも15分くらいあるし、大丈夫だよね……?



そーっと歩いて近くへ来たのはいいものの、会話がどうしても気になってしょうがない。




ちょっとだけだよ、ちょっとだけ



そう心で何度も言いながら、久我くんと綺麗な女性の会話に耳を傾ける。