「じゃあ、あたし……「あの、ふたりって付き合うことになったんだね」


「へっ!?
いや、友達だよ!! ね、久我くん?」



もうー。


そこの友人はいきなりなんてこと言うんでしょうね!


あたしはもう振られたってのに……。



「うん……まあ」



あれ、久我くん赤くなってない?


熱中症かもしれない……。



ってヤバくない!?



「久我くん!! 大丈夫なの!?
熱中症なんじゃないの……? 顔赤いよ」



「だ、大丈夫だから! 顔近づかないでっ!」



「あははっ!
清家さん、さっき彼女っぽいセリフ言ってたから久我照れたんだよなぁ〜?」



「うるさいな!」



久我くんが顔をさらに赤くなって友人に言い返す。



彼女っぽいセリフ……?



うーん、と唸りながら思い出してみる。


……なんか言ったっけ?



「『久我くん応援するけど、赤組は応援しない』ってカンペキ彼女!!
清家さんは自覚症状が無いみたいだね」



久我くんの友人がご丁寧にあたしの心の疑問を答えてくれた。



「そういうことだったんだ……。
ごめんね、誤解招くような発言しちゃって」



「いいよ。気にしないで」