それからすぐに清家さんが来た。
千円札を返しに来ただけらしい。
しかし、気になったことが。
……俺の名前いつ知ったんだ?
教えた覚えがないんだけど。
清家さんが入って、話し始めると全員の視線がこちらに向ける。
むちゃくちゃ怖い。
清家さん効果恐るべし。
視線に耐えられなくなった俺は清家さんを人気の少ないところへ連れ出した。
「久我くんの声って低いんだけど、優しさや爽やかさも感じるんです!
もう、ぶっちゃけあたしの理想が詰めまくっている声なんです!!!」
そこで清家さんは俺の声について語る。
俺が聞いたのも、悪いんだけど。
……清家さん、残念すぎる。
俺はいくらモテなくても、これから恋愛しなくてもいいから、目立つわけにはいかない。
「気持ちは嬉しいんですけど、清家さんとは付き合えません!」
「え、付き合う……?」
「告白ってことはそういうことじゃないんですか?」
清家さんは付き合うことまで考えてないようだ。



