そんな彼女と関わっただけでも
……俺が目立ってしまう。
「もう、最悪だ……」
彼女に告白された翌日。
学校に行こうか迷ったけど、行かなかったら逃げてる感じがして
……行きたくないけど行くことにした。
廊下で歩いていると、周りの視線がいつも以上に痛くてしょうがない。
あぁ、帰りたい……。
本を読みたい……。
やっとのことで教室に着くと、俺の席は男子達に囲まれていた。
「久我、どうやって清家さん落としたんだよ!?」
「あの美少女だぞ! 告られてどんな感じだった?」
もう最悪。
それしか頭に浮かばない。
平穏無事というのか俺のモットーなのに。
壊されたくなかった。
「久我、赤くなってんじゃん!
付き合うのか!?」
「ヒューヒューっ!!」
「……」
赤くなってるのは……目立っているからだ。