イケボ男子に恋をしました。



着いた先は……


「よーし! 歌いまくるぞー!」


駅前にあるカラオケ。


どうやら「久我くんの声を堪能したいのです!」という清家さんらしい理由で初めてのデートはカラオケになったようだ。



「久我くん……アニソン歌っても引きませんか?」


「そんなの今更。好きなように歌って下さい」


「あいあいさー!」



そうして清家さんが歌い出したので俺も歌声に耳を傾ける。


声が綺麗で知らない曲だけど聴いてて正直心地いい。


ビブラートとかも所々かかってるし。


技術面はすごい良い。



だけど俺は画面を見て絶句した。


俺はまだ清家さんの知らないことが多いようだ。



点数も出したいということで精密採点を入れたのだが……



「(最初以外音程がずれてる……)」



まさかこんな弱点があったとは……ノリノリで歌っている清家さんだけど、どうすればいいのか分からずとりあえずタンバリンを鳴らした。


ノリノリで歌う清家さんも可愛いなー、と思いながら彼女を見つめていたらいつのまにか終わっていたようで……。



「あー、79点か……あとちょっとで80点だ」



音程は壊滅的だったけど、表現力でまかなえたようだ。