確かに清家さんは綺麗だし……可愛いと思うけど。
その言葉は流石に俺の胸を矢でボロボロにされてしまうようなものだ。
「そっかー清家さんか。じゃあ今度連れてきて!
今すぐじゃなくてもいいから!」
いつかは紹介しないとな、は思ったけど……。
姉さんに言われると、なんだか家に呼びたくなくなる。
「……まあ、気が向いたらね」
と、その場しのぎのありきたりな言葉を返した。
……という感じで姉さんに彼女の存在がバレて数日。
今日は清家さんと初デートの日が訪れた。
ホワイトデー、ということでお菓子をカバンに詰めて、待ち合わせの駅前で本を読みながら待っていた。
今日は清家さんが行きたいところを主に行く予定だ。
でもどこに行くかわからない。
『サプライズだから、久我くんが嫌だと言っても着いてきてもらうからね!』
という恐ろしいことを笑顔で言っていた。
俺が嫌がるところに行く……だと。
でも今日はホワイトデーだし、やるしかないのは分かるんだけど……今からどうしようと恐怖心を抱くという
初デートにふさわしくないことを考えてしまう。



