清家さんと付き合ってからおよそ一月。


スマートフォンのホーム画面にあるゲームのアイコンが映った。


ついにインストールしてしまった。


清家さんが特に推しているイケメン学園を……。



『レオ君と似ているけど、久我くんの方が低いよ』


と清家さんが言った些細なことが気になる俺。


俺と声が似ているキャラがいる……全ては好奇心からだった。


清家さんから聞いた話によると、これは学園にいるイケメンと恋に落ちる、という恋愛ゲームらしい。


清家さんの推しであるレオ君を見にいざ。


アプリを早速立ち上げ、プロローグを見始めた。



『時は現代。

私はついにこの時がやってきた。』


俺はタップしながらストーリーをさらさらっと読む。


話が段々と進んで、ヒロインにひとりの男が登場した。