もういいよ!


あたしだってゲームしてやる。



自分の世界に入るためイヤホンを装着。


イケメン学園でレオ君の今日の分のストーリーを読んだり

パズルゲームをしたり

RPG系のゲームをしたりしていると



「……けさん、清家さん!」


「え? 久我くん?」



久我くんにイヤホンを取られた。



「ゲームはしちゃいけないだろ」


「な! 久我くんだって本を読んでたクセによく言うよ」


「……3時間はやり過ぎじゃないか?
もう木下さんも高峯も図書館で勉強する言って帰っちゃったし」



……3時間も経ってたの?


しかも、あの人たちまだ勉強すんの!?


いやー、恐ろしいったらないわ。



「それは確かにやりすぎだね。ごめんね」


「いや、俺も本読んでたのも悪いし。
長居するのも悪いから、そろそろ出て一緒に帰らない?」


「……うん!」



そうして久我くんとふたり出て、今日起きたことを簡単に話していると……



「せ……彩葉って呼んでもいい?」


「それはもちろん!
むしろ呼んでもらいたいといいますか……」


「じゃあ、俺の名前呼んでよ。彩葉」


「……っ!」