「は、ひゃい!財布忘れてしまって……」 噛んだ…っ! しかも声裏返っちゃった……。 あたしがそう言えば、その男子はクスクス笑いながら自分の財布から野口さんを取り出した。 恥ずかしい……っ! 「……はい、どうぞ」 もしかして、貸してくれるの……? ……ヤバイ、下手したら鼻血が出るかも。 我慢しろ、彩葉。 せっかくのご厚意を受け取らないでどうする。 「あ、ありがとうございます!!」 「どういたしまして」 やっぱり、声がカッコいい……。 顔を赤面してしまう。