「あたしも久我くんが好きだよ」




「え……?」




「ずっと、好きだったよ」




今もこれからも



ずっと君だけを────




「俺も、好きだよ。"彩葉"」



「っ、ありがとう、ございます……」



耳元で囁かれて、あたしは鼻血までには至らなかったものの


気を失って倒れてしまったようだ。




「え、ちょ、清家さん!?
……ダメだこりゃ」



久我くん、あたしはとても幸せです。




「……大好きだよ。これからも」




そう言って気を失ったあたしの頬にそっと口づけたことを



あたしには知る由もなかった。







     イケボ男子に恋をしました Fin.