「お金、無いんですよね……?」




そこにいたのは、


黒髪で黒縁メガネという、真面目系にピッタリな男子だった。


わーお、こんなに委員長タイプに当てはまってる顔、初めて見たよ……。



ちょうどいい低音ボイス


それに加え、爽やかさもあるような。


最初はレオ君だと思ってたけど。



よくよく聞いてみると、レオ君の声とはちょっと違くて、この人の声の方が少し低い。



そう、この声は



理想の声であるレオ君を超えていた。



つまり理想のレオ君より大好きな声で




今、この瞬間に理想の声が彼へと変わった。