「……っ、ごめんなさい……」
「美琴……」
「彩葉が羨ましかった。
……私も恭弥くんのことが好きだから」
気持ちは分かるけど……あたしも久我くんのことが好きだから痛いぐらい分かる。
「あたしも美琴のこと羨ましいって思ってた。
こんなにも綺麗で、あたしには無いものをたくさん持ってて……久我くんも好きになるの分かるなって思ったの」
「そうだったらどれだけ良かったか……。
恭弥くん、私のこと好きじゃないんでしょ?」
いきなり話を久我くんに振ったけど、久我くんが慌てる様子もなく
「うん、申し訳ないけど。
小波さんじゃない好きな人がいる」
ただ冷静にそう言った。
久我くんの好きな人誰だろう……。
どんな人が好きなんだろう……。
「そっか……ありがとう。
彩葉もひどいことしてごめんね」
「ううん、大丈夫だよ」
美琴は安心したように微笑んで「じゃあお先に失礼するね」と告げて、去っていった。
「うん、またね……。って、え!?」
え……久我くんとふたりきり!?
一気に緊張してきて、ひとりで動揺する。
「清家さん」
「ひゃい!」
声が裏返ちゃった……!



