イケボ男子に恋をしました。



泣く泣くなっちゃんにスカートを折られてしまい、太ももにスゥーッと風が通って肌寒くなった。



「スースーする……」



恥ずかしい……。



「うん! やっぱり彩葉ちゃんはスタイルめっちゃいいよ! 可愛いよ!」


「あ、ありがとう……」


「彩葉ちゃんが照れるのって……殺しかかってるよね」


「!?」



なっちゃんの口から"殺"という漢字が出るとは思えなくて、ばっとなっちゃんに視線を勢いよく向ける。


天使が……"殺"って。



「じゃあ、昼休みか放課後に渡しに行こっか」



なっちゃんはにっこりした顔でそう言うから


気のせいか……と思うことにした。



「うん……! ありがとう!」



久我くんにあげるって言ったんだから、責任持って渡しに行かないと!


例え……あたしの心がどんなに苦しくても。





そうしてやってきた昼休み。


あたしはいつ渡そうかって悩んでいると……