イケボ男子に恋をしました。



着いた場所は女子トイレ。



「リベンジだよ!!」



そう言って、取り出したのはいつの日かあたしをメイクアップした、あのロールケーキの形をしたポーチだった。



「彩葉ちゃん、目つぶってね」



言われたとおりに目を閉じて、なっちゃんの言葉を待つ。


しばらくして「開けていいよ」と言われたので目を開けると……



「……やっぱり変わりすぎでしょ」



あの日も見た変わりすぎのあたしが鏡に映っていた。


相変わらずの凄さに笑みをこぼす。



「これで久我くんもイチコロよ!
ほら、スカートも折っちゃって……」


「や、さすがにそこまでしなくても……!?」



あたしはスカートの丈はなるべく長くしている。


普段着はズボンしか持ってないあたしからすればスカート自体が恥ずかしいもので。


制服だけでも精一杯なのに……これ以上短くなったら、恥ずかしくて死んじゃう。



「あたし……久我くんにチョコ渡すだけだよ?」


「小波さんに好きになってもらいたくないんでしょ?
だったら可愛くなって、久我くんの視線を独り占めしないと!」


「そんなぁ……」