イケボ男子に恋をしました。



今あたしどんな顔してる……?


嫉妬まみれの顔だよね……。


きっと嫌な……醜い顔してるよね。



久我くんにバレちゃう。


久我くんに顔見られたくない……!



「……っ」


「清家さん!?」



久我くんは焦る声であたしを呼ぶ。



ごめんね。久我くん……。


あたしまだ久我くんが大好きなの。



こんなんじゃチョコ渡せないよ……っ。


あたしは2組の教室に入らずに自分のクラスに戻ってしまった。



「彩葉ちゃん! ……どうしたの?」


「久我くん……小波さんのこと好きになっちゃったかも……」


「え!?」



なっちゃんは「あり得ないよ……!」とひとりでぶつぶつ言い始めた。



「あり得なくないよ。だってあんなに可愛いもん。
あたしのことを好きにならないで、小波さんのことを好きになるの……わかるから」


「彩葉ちゃん!
今こそ調子に乗ろうよ……!」



「こっち来て!」と言われて、なっちゃんに大人しくついていく。



調子に乗るって……


あたしが可愛いって思えってこと?