そして、いかにも本命っぽいラッピングをして……
「完成!!」
「やったね、彩葉ちゃん!」
久我くんとなっちゃんと安藤と一応予備の4人分を作った。
いざとなれば高峯にあげればいいし。
「彩葉ちゃんって高峯くんの扱い雑じゃない……?」
「ライバルだからね」
お互いなっちゃんが大好きなんだから。
なっちゃんはあたしが守らなきゃ。
高峯のあの溺愛ぶりを見れば、なっちゃんに本気なのは分かるけど……。
見てて鳥肌立つんだよ。
人前でいちゃついたら、別れてほしいと失礼ながら思わずにいられない。
でも別れちゃったらなっちゃんが泣いちゃうから何も言えずにいるのだが。
なっちゃんには泣いて欲しくないからね。
「じゃあ、私も高峯くんと彩葉ちゃんにチョコ作るからね!」
「うん! 楽しみにしてるね!」
なっちゃんは料理が上手なので、楽しみだ。
「今日はありがとう~
気をつけてね!」
「うん!」
さあ、明日がバレンタインだ。
まずは久我くんに渡すことから始めよう。



