「ねえねえ、なっちゃん……」
あたしはなっちゃんにある悩みを告げると大笑いされた。
「彩葉ちゃん! 何それ……っ!!
あははは!」
あたしが学園で騒がれてる美少女って言われたんだけど……それは真に受けた方がいいの?
……って、なっちゃんに聞いたんだけど。
その、ナルシストなんじゃないかって言われちゃいそうで怖いんだよ。
でも、なっちゃんがこんなに大笑いしてくれるならあたしも嬉しいな。
「うーん、それは事実だけど。
"私はかわいいから"って色んな人に言わないで心で秘めたらいいんじゃない?
言うのはアレだけど思うのは自由だと思うよ」
事実って言われたよ……。
これで3人目か……。
でも確かに、思うのは自由だよね。
「あんまり思いたくないけど……心には秘めとくよ。あたしは他よりも可もなく不可もない顔だって思っておくよ」
「うん! それが一番!
でも自信を持つのも良いと思うよ?
彩葉ちゃんのやりたいようにやればいいよ」
なっちゃんも高峯と付き合い始めてから、お姉ちゃんキャラになりつつある。
なっちゃんがいて本当に良かった。
「やべ、先生来た」
授業が始まっても、考えることは久我くんのことだった。



