あたしとなっちゃんで自室で会話することにして、しばらくの間盛り上がっていた。
「こないだね、高峯くんがクリスマスプレゼントくれたの!」
「へぇ……」
あたしはなっちゃんの首元にあるネックレスをまじまじと見つめる。
薄いピンクのハート型のネックレス。
これはまたとってもなっちゃんにお似合いです。
さすが高峯、しか言えない。
「高峯ってすごいね……」
なっちゃんのことどんだけ好きなんだよ、って思わずにはいられない。
「え? うん、高峯くんはすごいよね。
何でも出来て優しくて……
私ばっかり高峯くんのことが好きなんじゃないかって不安になっちゃうくらい」
「ねえ、もし高峯が独占欲強すぎて、なっちゃんを束縛したらなっちゃんどうする?」
「あはは、そんなのあるわけないと思うけど……束縛は嫌だなあ」
……なっちゃんが鈍くて良かった。
まー束縛はみんな嫌だよね。
漫画によればちょっとのヤキモチだったら可愛いとかで済むみたいだけど。
やっぱり何でも"過度"の行いはよろしくないみたいだ。
今度高峯にちゃんと言おう。
独占欲強すぎたらいつかなっちゃんに嫌われるよって。
……だいたい、最近なっちゃんは高峯ばっかりだし、あたしだってなっちゃん不足なんだから。
こういうイタズラくらいは言いたいわ。



