「彩葉ー。友達来てるよー」



今日は大晦日。


あたしは部屋でゴロゴロしていた時だった。



「友達……?」



あたしはあまり友達を家に入れることがはい。


実をいうと、なっちゃんもまだ誘ってないからなっちゃんはあり得ない。


じゃあ、誰だ?



「あんたもゴロゴロしてないで、せっかく来てくれたんだから、奈々ちゃんと遊びなさい!」


「……え、なっちゃん来てるの!?」



いや一番あり得ないと思った人が来たって、なんであたしの家がわかった?


っていうか、あたし部屋着なんだけど!



急いで着替えなきゃ……!



テキトーにデニムの長ズボンに赤と黒のチェックのYシャツを取り出して、着替え始めた。


「今日はわざわざすみません!」


「あら、いいのよ~!
彩葉といつも仲良くしてくれてありがとうね。あの子変態だから不安だったのよ~」



一階からなっちゃんの声が聞こえるからなっちゃんが家にいるのは本当のようだ。


ママは勝手にあたしを変態扱いしないで……事実だから何も返せないけど。