突然気づいたこの気持ち。
こんな感情を胸に抱えてたことに
まだ違和感というか、戸惑いがするけれど
気づけたことで
あんなに胸にあったモヤモヤの正体が解ってスゥーッと消えていった。
けど、俺はこの先見えない未来があって
本当に清家さんは俺と話してくれるのか
傷つけた心を癒やすのは
俺にできることなのか────
いっそ、この気持ちに気づかない方が良かったんじゃないか
と考えたけど
今の俺には気づかないまま過ごすなんて想像すらできないだろう。
今度は俺の番だ。
ゆっくりでいいから、初めてできた
この愛おしいものを
長い間向き合っていきたい。
息を吐くと、そこには白い霧ができて
俺の心とは正反対だった。



