「恭弥、こんな時間まで残ってるなんて珍しいじゃんか、バイトか?」
ぼーっと過ごしてたら、いつの間にか部活が終わって時間帯になって日が暮れていた。
昇降口で高峯と偶然遭遇した。
「バイトは無いんだけど、なんかぼーっとして」
「何それ、清家さん絡みなの?」
「よくわかったな」
「恭弥と4年目だよ、舐めるな。
……何が起きたか教えてくれるか?」
俺は清家さんの告白を断ったことを簡単に話した。
「──え、断った!?」
「うん」
「……本当に恭弥はそれでいいのか?」
高峯はびっくりした顔を一旦戻して、不安そうな心配した顔でそう問いかける。
「……うん、大丈夫」
俺が答えても高峯は心配した顔のままだった。
「……そっか、恭弥が決めたならそれでいいか。
じゃ、せっかくだし久しぶりに一緒に帰ろうよ!」
爽やかに笑った顔に俺は頷いた。
やっぱ中学の縁からか、会話が途切れることはない。
だからか、時間はあっという間で、もう高峯の家の前に着いてしまった。
「……後悔しないようにな。
じゃ、また明日な」
「うん……?」
その言葉に気づくのはもう少し先のこと。



