「……そうだよな」
俺と清家さんはただの友達。
俺が清家さんにその気持ちがないなら、期待させてはいけないんだ。
俺は清家さんの告白を断らないといけないんだ。
「じゃ、俺部活あるから。引き止めて悪かったな」
「あっ、おい!
……って、行っちゃった」
ひとりになった教室で考える。
例え俺の"声"が好きでも、告白してくれたのには変わりない。
そのまま保留のままにしちゃ、いくら何でも清家さんに申し訳ない。
清家さんにはちゃんと返事をしよう。
清家さんがどんなに苦しそうな表情をしても、俺は受け止めるしかできないから。
どんなことになっても、俺は清家さんを受け止めよう。
俺は……清家さんを友達以上には見れない。
そう心で断言した俺は、胸のもやもやに気づかないフリして、荷物を持った。
俺はこの時知らない。
自分の感情を決めつけられない時が来るってことを。
Act 7 オタクに恋なんかしない
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