「──残ってくれたんだな」
教室には俺だけ、そんな閑静な所にある声が響き渡った。
「えっと……」
そこに立っていたのは、隣の1組の安藤……だったはず。
サッカー部でありながらも、成績も学年1桁の秀才であるそのハイスペックさで人気らしい。
確かにあの紙にかかれた綺麗な字はハイスペックさを物語ってる。
女子の字だと思ったし。
そんな神様みたいな存在が俺に用……?
「……清家のことだ」
「清家さん?」
これはもしかして、安藤は清家さん信者のひとりだったりするのか?
もしそうだったら俺は清家さんってすごいなと感心するに違いない。
「清家とどんな関係なんだ?」
安藤は真剣な表情だけどどこか不安そうにしながら俺にそう言った。
「ただの友達だけど……それがどうしたの?」
安藤に想定外のことを問いかけられたが、平然のように答えた。
ずきっ
まただ……高峯に聞かれた時に答えた時と似ている気持ちになった。
友達という関係に不満を持ってるのか……?
俺の答えを聞いた安藤は安心したような顔を浮かべたのだった。



