『恭弥、清家さん大丈夫だった?』
「清家さんは全然大丈夫だよ。
ってか何嘘ついてたんだよ。高峯は嘘つかないから信じちまったじゃんか」
高峯のトーンも本気だったから、まんまと信じてしまった久我くん。
バイトが終わり、家の自室で久我くんは読んでた本を閉じて、電話先の高峯に怒りを向ける。
『でも、清家さん変わったでしょ?
どうだった?』
「(言えるわけない……)」
清家さんがいつも違ってて綺麗になったって……。
他の男子も清家さんに釘付けになるから、あんまりしないでほしいって。
……友達なのにそんなこと思うなんて可笑しいな、と頭を悩む久我くん。
『ふふっ、じゃあもう遅いから切るな。
また明日学校でな』
「おい、俺まだ何も言ってないぞ?
……って切りやがった」
久我くんが綺麗になった自分のことを実は気づいたのをつゆ知らずに
「なっちゃーん!!
久我くんが気づいてくれなかったよ~!
もう久我くんなんで気づいてくれなかったの~!?」
となっちゃんに愚痴をこぼしたのだった。
これは作戦成功なのか……?



