イケボ男子に恋をしました。



いいや、ここは信じなかったことにしよう。



「じゃあ、返事してくれてありがとう」


「いえ、とんでもないです!
逆にいい返事じゃなくてすみません」


「ううん、久我と頑張ってね」


「あ、はい! 頑張ります!」



優しいんだな、この人。


あたしだったら、絶対に応援できないのに。



「あと、僕は3組だから敬語使わないでほしいな」


「……え、同い年?」


「そうだよ。まあ体育も違うしそんなに共通点ないからしょうがないよ」



くすくす笑いながらそう言う彼は、笑い方といい、言葉遣いといい、すべてが上品だからとても同い年には思えない。


体育は1組2組が合同、3組4組が合同だから、確かに3組と一緒に授業することは無い。



「そっか、同い年なんだ……」


「じゃあ、また会ったらよろしくね」


「うん!」



あたしは微笑んで頷く。



「……脈はありそうだね」


「え?」


「お迎えが来たみたいだ。
じゃあ、また今度」



意味深に笑うことに疑問が湧いたけど、