「木下さん、本当にごめんなさい!
行こう、清家さん!」
「え、相楽さん?」
相楽さんに腕を引かれ、慌ててついていくあたし。
なっちゃんの方を見ると、高峯の登場でなっちゃんも慌てていた。
「……もう私じゃ無理だから。
木下さんに今までのお詫びかな」
相楽さんに引かれ、人気のいない場所に着くと、彼女はポツリとそう言った。
そっか……。
「ごめんなさい……今だけ泣かせて」
「うん、いいよ」
相楽さんはポケットからティッシュを取り出すと静かにすすり泣いた。
「……」
いいよ、とは言ったものの
あんまり話さない人の失恋現場を見たら、
どうすればいいんだろう……。
しばらく待つと、授業まで後10分前のチャイムが鳴り響く。
教室には戻りたくないだろうし、あたしの学校でサボるなんて許されないし。



