「ねえ、清家さんのためだったらどうなっても良いって言ったよね?」
「うん……」
相楽さん?
なっちゃんに何をするつもり……?
「じゃあさ、高峯くんとか安藤くんに顔向け出来ないように何かしてもいいかな?」
バカにしたような嘲笑をにんまりと浮かべて、相楽さんはなっちゃんに向ける。
何かって……絶対にダメなやつだ!
ボイスレコーダーもちゃんと録音していることを確認して、今いる場所から更に近づいてみる。
「例えば……バケツとか? リンチとか?」
「いいね! じゃあそうしよっか!」
そろそろ出番かな、と頃合いを決めてからあたしは忍び足を戻して普通に歩き始めた。
「え、いろ……清家さん?」
ごめんね、なっちゃん。
もう我慢しないでいいからね。
『木下さんも高峯くんがやたらと気にかけてくれるけど、調子に乗んなよ』
ケータイを取り出して、最大音量でさっきの録音を再生する。
「は? 清家さん、何これ?」



