イケボ男子に恋をしました。



「……っ、えっと……」



「だから久我くん、あたしのこと……

ちょっとは意識してね」



「……っ」



さすがのあたしも恥ずかしくなってきたから「じゃあ、それだけ」と言って駆け足で久我くんから離れた。



教室に着いて、あたしは教室にいる人から奇妙な目線を向けられる。


でも、それで良いんだ。


後々、慣れてくるに違いないんだから。



席に座って、背筋を伸ばしながら、あたしはライトノベルを読み始める。



堂々とすればいいんだ。



あたしはオタクである時だけは


自分のことを……好きでいられるから。




なっちゃんが教室に入って、一瞬だけあたしと目が合った。


けど、なっちゃんから逸らしてしまい、あたしはまたラノベを読み始めた。



なっちゃん、こんなあたしだけど


今まで仲良くしてくれてありがとう。