あたしは決めた。
どんなことが起きても、
あたしはあたしらしくいる。
なっちゃんとまた仲良くなりたい気持ちももちろんあるけど、
本当のあたしを見て嫌うならもう仕方のないこと。
かと言って、それで自分を隠すのは何かあたしらしくないと思う。
「久我くん!」
「……やっぱりこっちの方が清家さんらしい」
「えへへ!」
バッグには前みたいにレオ君の缶バッジとストラップをつけて。
バッグの中にあるファイルもアニメキャラのものに戻した。
自分でもイキイキしているのが分かる。
無理して自分を作って嫌われるぐらいなら
自分らしくいた方が楽しいに決まってる。
よくよく考えてみたら、どんな人にだって好かれる、なんて有り得ない話だ。
いちいち気にしてなんかいられない。
もちろん、最初は辛くなるかもしれない。
けど、久我くんが言ってくれたから。