イケボ男子に恋をしました。



「え……?
オタクの方がいいの?」



「俺は、な!
作っている清家さんは、俺は嫌だ」



真っ赤になる顔を逸らして、清家さんの反応を待つ。


何か全然俺らしくない。



「っ……そっか! そっかぁ!
ありがとう、久我くん!」



目立つのは今でも嫌だけど……。


清家さんの嬉しそうにはにかんだ姿を見ていると「まあ、別にいいか」なんて。



「久我くんのおかげで……勇気出た。
あたしはあたしのままでいることにする!
……例え、ひとりになったとしても」



とても勇気のいる判断をした清家さんをしたんだ。


でも自分らしくいる清家さんを見たら、大丈夫だろうと自然に思う。


俺も、何か頑張らないと。



「うん。頑張って」


「……! うん!
やっぱり久我くんの声を聴いちゃうと元気出ちゃうよ!」


「そっか、ありがとう」



……元気が出る、か。


今までで一番嬉しい褒め言葉だ。



誰かを元気づける人……俺の平凡さとは大違いの存在だとずっと決めつけてたから。



平凡で何も特徴のない、そんな俺にも自分しかないものを見つけられた気がした。